死神のマリアージュ

夢と白桃

「ん・・・」
「雅希。目ぇ覚めたか」「とうさん・・・」

まだ眠気が残っている目をこすりながらベッドから上体を起こそうとしている私に、父さんが手を貸してくれた。
そして父さんは、大きな手を私の額に当てると「熱は出てねえな」と呟いた。

「気分はどうだ」
「ねむい。まだ頭がボーっとしてるし」
「寝ててもいいんだぞ?」
「でも・・お昼ごはん、作らなきゃ・・」
「そんなん各自でどうにかするからおまえは心配しねえで寝てろ」と父さんは言いながら、私を再びベッドに寝かせた。

「とその前に」
「なに、父さん」
「界人来てるけど会うか」
「・・・え」
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