死神のマリアージュ
今、界人に会って何を話そう・・じゃなくて、今私(の霊力)に何が起こったのか、全てを包み隠さず界人に話しても、果たして界人は私を受け入れてくれるかな。
それでも界人は私とつき合いたいと思うかな。
こんな厄介な霊力を持ってる面倒な私と、まだ結婚する気でいてくれるかな。
それでもまだ、私を好きで・・・愛してくれると・・・思う?

沸きあがった恐怖心に、私は思わずギュッと目をつぶりながら、手を握りしめた。

大切な人を失うかもしれない。怖い。
だけど私は、それに立ち向かわなければいけない―――。

「雅希?」
「・・・うん」
< 320 / 359 >

この作品をシェア

pagetop