死神のマリアージュ
「“寝てた”で思い出したけど!さすがに二週間も寝続けてたら俺じゃなくても心配するって!」
「は・・?あぁ、そうだよね。って私の中でその話はもう終わってるんだけど」
「マジ!?じゃあ掘り返す必要はなかったか・・・あっ。でもさ、なんで”二週間“だったんだろ」
「それこだわらなきゃいけないところ?」
「さあ。頼雅さんはどう思いますか?」
「俺にも分かんねえよ」
「白桃が出回る時期って、今から二週間くらい後だと私は思ってたけど・・」
「だよな」
「そうそう。“スーパーや八百屋とか、普通の果物屋ではまだ販売してないはず”って、遠藤さんにも言われた・・」「界人」
「ん?何、雅希」
「“遠藤さん”って誰。もしかして、私も知ってる“あの人”?」
「えっ?あ、まぁ・・・うん。おまえも知ってる、あの“遠藤さん”・・だったりする・・」
「まさか界人は“遠藤スミレ”と一緒に藤実屋へ行ったの」
「行ってない行ってない!てか藤実屋は、遠藤さんのお父さんが経営してるんだよ」
「え。そうなの。知らなかった」
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