死神のマリアージュ
「俺が藤実屋に行ったとき、店員のエプロンつけた遠藤さんがいたからあれ?と思って聞いてみたら“今日は実家の手伝いしてる”って言われてさ。それで俺も初めて知ったんだ」
「ふーん」
「誰だ?“遠藤スミレ”って」
「同じ学園の同い年の女子生徒。だけどクラスは一度も一緒になったことない」
「そしてそいつは界人・・いや、違うか。雅希、おまえのことが好きなんだな」
「父さん、人の記憶を読まないでくれる?」
「おまえの記憶は“読んで”ねえ」
「じゃあなんで分かるの」
「白桃を“視たら”な、自然と“分かった”」
「すげー!頼雅さん、そういうことまで分かるんですか!?」
「分かるっつーか、ま、この白桃は高級果物店で売ってる品だけあって、高品質なのはもちろんだが、それ以上に波動が良い。おまえにも分かるだろ?」と父さんに聞かれた私は、渋々ながら同意の頷きをして、「“キラキラ”がたくさん視えた」と答えた。
“キラキラ”とは純度の高い波動のことで、私にはキラキラした金色の粒で視えるときがある。だから私はそのことを”キラキラ“と呼んでいる。
「ふーん」
「誰だ?“遠藤スミレ”って」
「同じ学園の同い年の女子生徒。だけどクラスは一度も一緒になったことない」
「そしてそいつは界人・・いや、違うか。雅希、おまえのことが好きなんだな」
「父さん、人の記憶を読まないでくれる?」
「おまえの記憶は“読んで”ねえ」
「じゃあなんで分かるの」
「白桃を“視たら”な、自然と“分かった”」
「すげー!頼雅さん、そういうことまで分かるんですか!?」
「分かるっつーか、ま、この白桃は高級果物店で売ってる品だけあって、高品質なのはもちろんだが、それ以上に波動が良い。おまえにも分かるだろ?」と父さんに聞かれた私は、渋々ながら同意の頷きをして、「“キラキラ”がたくさん視えた」と答えた。
“キラキラ”とは純度の高い波動のことで、私にはキラキラした金色の粒で視えるときがある。だから私はそのことを”キラキラ“と呼んでいる。