死神のマリアージュ
そう。
中等部の卒業式、例によって私は生徒たちから発せられる「別れる悲しさの気」に酔った私は、隣に座ってた忍にゲロしてしまったという、「黒い歴史」の持ち主だ。
吐かれた忍は「気にしてないぜ~」と言って、普段どおりにあっけらかんとしてたけど(もちろん制服はすぐ洗って、それ以降忍は、父親の栄二叔父さんが持ってきていた体操服に着替えてた)、忍の制服のボタンというような「卒業記念品」をもらいたがってた女子たちから、ものすごく敵意に満ちた視線を受けまくった私は、吐いた後、とうとう気絶してしまった。
確かに、あのときは迷惑かけたよね、私。
それでも入学式は出ても大丈夫だと思う。
出席する生徒は卒業式より少ないし(それでも100人は集まるけど)、式の時間もそれほど長くかからないと、理事長のめい大おばさん(頼人大伯父さんの妻)から聞いてるし。
入学式で気分は悪くなっても倒れたことは一度もないし、まして吐いたこともない。
吐いたのは中等部卒業式のときだけだ。
それに今回、他人の気を受け取り過ぎないよう、同時に他人からの受ける念を、できる限りブロックするため、水晶のブレスレットをつけている。
浄化対策は万全、準備は万端。
だから大丈夫、大事には至らないはずだという、一応根拠のある自信が、私にはあった。
それなのに・・・・・・。
中等部の卒業式、例によって私は生徒たちから発せられる「別れる悲しさの気」に酔った私は、隣に座ってた忍にゲロしてしまったという、「黒い歴史」の持ち主だ。
吐かれた忍は「気にしてないぜ~」と言って、普段どおりにあっけらかんとしてたけど(もちろん制服はすぐ洗って、それ以降忍は、父親の栄二叔父さんが持ってきていた体操服に着替えてた)、忍の制服のボタンというような「卒業記念品」をもらいたがってた女子たちから、ものすごく敵意に満ちた視線を受けまくった私は、吐いた後、とうとう気絶してしまった。
確かに、あのときは迷惑かけたよね、私。
それでも入学式は出ても大丈夫だと思う。
出席する生徒は卒業式より少ないし(それでも100人は集まるけど)、式の時間もそれほど長くかからないと、理事長のめい大おばさん(頼人大伯父さんの妻)から聞いてるし。
入学式で気分は悪くなっても倒れたことは一度もないし、まして吐いたこともない。
吐いたのは中等部卒業式のときだけだ。
それに今回、他人の気を受け取り過ぎないよう、同時に他人からの受ける念を、できる限りブロックするため、水晶のブレスレットをつけている。
浄化対策は万全、準備は万端。
だから大丈夫、大事には至らないはずだという、一応根拠のある自信が、私にはあった。
それなのに・・・・・・。