死神のマリアージュ

「よるちゃんの言う通り、こういうのは早いうちに開催したほうがいいもんね」
「勢いのあるうちに、みたいな?」
「“鉄は熱いうちに打て”だろ」「そういう使いかたするの?」
「じゃあみんな明後日でオーケーということで。最後に場所なんだけど、私んちはどうかな。うちは一気に15人来ても全然余裕ある広さだから、雅希も大丈夫かなって」
「あ・・・うん。どこかのお店を一時貸切るより、よるちゃんちでパーティーするほうが私も助かる。気分悪くならないから」
「雅希ちゃん、よるちゃんちに行ったことあるの?」
「うん」

確かによるちゃんちなら、波動酔いすることはない。
ただ広いだけじゃなくて、家の気も良いから。

「じゃあこれで決まりだね!」
「楽しみ~!」
「ねえよるちゃん、食べものとかどうする?」
「あ。それなんだけど、私のオジさんが教室開いてるくらい料理上手だから、オジさんになんか作ってもらうことにしてる」
「さすがよるちゃん!もうそこまで段取りつけてたんだ」「ぬかりない!」
「飲みものもこっちで用意しとくからそうだね・・一応会費っていうかまあ、材料費みたいな形で、一人2000円徴収してもいい?」
「いいよ」「もちろん!」
「てかそれだけでいいの。会費安過ぎない?」
「そんなことないよ。で、佐渡さんと魁くんは歓迎会の主賓でもあるから、各自1000円ずつの、二人で2000円ってことで、みんないいかな?」
「いいよー!」「オッケー!」
「じゃあうちの住所は折ってラインしまーす」
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