こんな私でもキュンしたい
その真梨香ちゃん、実は一ヶ月前のバレンタインに彼氏ができたらしい。なんと、幼なじみの小坂敦くん。それこそ、幼なじみからカレカノに昇格したのだ。
そのことを、バレンタインの翌日に私に教えてくれた。
正直、私はもうてっきりふたりは付き合ってるんだとばかり思っていたから、意外だった。あのふたりは幼なじみということもあって、仲がいいのは周知の事実。
きっと、私以外にも、同じことを思っていた人はたくさんいたはず。今となっては、クラスでも……いや、同じ2年生なら誰でも知っている公認カップルだ。
「ねぇ、志保。結局……あれから一ヶ月だけど何も進展なし?」
「……うん。ないよ」
「そっかー。でも、うん……実行できただけでも大きな進歩だと思うよ!」
「ありがとう、真梨香ちゃん。真梨香ちゃんのおかげだよ、バレンタインで一歩踏み出せたのは」
そう話すと、真梨香ちゃんは「やっぱりー?」なんて笑って言って、「また後でね!」って他の女子の輪の中に入って行った。
ほんといい意味で、嫌味も何も感じない、さっぱりした性格の女の子だ。
そのことを、バレンタインの翌日に私に教えてくれた。
正直、私はもうてっきりふたりは付き合ってるんだとばかり思っていたから、意外だった。あのふたりは幼なじみということもあって、仲がいいのは周知の事実。
きっと、私以外にも、同じことを思っていた人はたくさんいたはず。今となっては、クラスでも……いや、同じ2年生なら誰でも知っている公認カップルだ。
「ねぇ、志保。結局……あれから一ヶ月だけど何も進展なし?」
「……うん。ないよ」
「そっかー。でも、うん……実行できただけでも大きな進歩だと思うよ!」
「ありがとう、真梨香ちゃん。真梨香ちゃんのおかげだよ、バレンタインで一歩踏み出せたのは」
そう話すと、真梨香ちゃんは「やっぱりー?」なんて笑って言って、「また後でね!」って他の女子の輪の中に入って行った。
ほんといい意味で、嫌味も何も感じない、さっぱりした性格の女の子だ。