毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
1.
「はあっ、はあっ」
……また、怒られる夢。
私、柏果林は毎日同じ夢で目が覚める。
私は昔から戦闘機の機体が好きだった。だから将来は女性パイロットになりたかった。
国のために戦うというような、大それたことはあまり考えたことないけれど、小さい頃から戦闘機で空を飛びたいという夢は消えず、親に反対されながらも、がむしゃらにその夢を追っていた。
高校を卒業してすぐに、航空学生となった私は、二年間お金を得ながら訓練に励む航空自衛隊となった。
そして、遂行するための知識を学んでいった。
< 1 / 58 >