毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
1.


「はあっ、はあっ」

 ……また、怒られる夢。

 私、柏果林(かしわかりん)は毎日同じ夢で目が覚める。

 私は昔から戦闘機の機体が好きだった。だから将来は女性パイロットになりたかった。

 国のために戦うというような、大それたことはあまり考えたことないけれど、小さい頃から戦闘機で空を飛びたいという夢は消えず、親に反対されながらも、がむしゃらにその夢を追っていた。

 高校を卒業してすぐに、航空学生となった私は、二年間お金を得ながら訓練に励む航空自衛隊となった。

 そして、遂行するための知識を学んでいった。

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