毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
恥ずかしさで体にぐっと力が入る。
ゆっくりとベッドに降ろされる。最初に感じたことはベッドの質の良さだ。通気性が良く、体に馴染む感じがする。
手で、ベッドのマットを押していると、そんな私を見た昴さんが「このベッド、寝心地いいよ」と教えてくれた。
「人生の三分の一は睡眠って言われてるだろ。このベッドは寝心地がいいから自律神経の乱れも改善してくれるし、なによりよく寝れる」
なにそれ、羨ましい。
このベッドだったら昴さんに怒られるという悪夢も無くなりそうだ。
「いいですね、私のベッド、全然固くて体が痛くて」
「そりゃあ大変だな。寝れなくなったらいつでも連絡しろよ。寝せてやるから」
「え!?」
今サラッと凄いことを言われたような……
次から次へとパニックになることばっかり言われる。そのせいで頭がついていけない。
私の上に覆いかぶさる昴さんは、とても色っぽい顔で私を見下ろしていた。さっきから心臓の音が鳴り止まない。
そして、この位置だから分かることが一つあった。昴さん、一重じゃなくて奥二重だ。新しい発見があり少し嬉しくなる。
抱き寄せられ、昴さんの優しい匂いがふわっと鼻をくすぐる。とても落ち着く匂いだ。
「柏は何もしなくていいから。素直に感じてくれていい」
そう耳元で囁かれ、耳をペロッと舐められた。
「――ひっ!?」
それだけで体が痙攣して、自分の体じゃないみたいになっていく。