眠れる森の王子は人魚姫に恋をした
who are you really
金曜日、今日は同じ施設で育った1学年上の真希ちゃんと食事に行く約束をしていた。最後に会ったのが夏なので今回はだいぶ期間が空いてしまったのだが、安い居酒屋くらいしか行けないが時々こうやって児童養護施設で育った仲間と会い、食事をして近況報告をしたりしている。
真希ちゃんは誰にでも優しくて、皆んなのお姉さん的存在であったので、私は何かあるといつも真希ちゃんに相談をして頼っていた。
「それで…、社食にあの西田がいたわけね…。」
同じ公立高校に通っていたので、西田くんの私に対する態度や行いを知っていた。
距離が近いという理由から同じ施設から他にも何人か通っていたのだが、悪態をつく相手は何故かいつも私ひとりにしぼられていた。
彼の態度は誰から見ても酷い時があって、真希ちゃんから施設のスタッフさんに相談をしてくれたりもしたのだが、西田くんの態度は一時的に収まるだけで根本的な解決にはならなかった。
「しかも、西田くんってば帰りに食事に誘ってきたのよっ!ほんと意味わからない!!」
ビールで怒りを流し込む。
「…たしかに。あんな事されて『わぁ〜、お食事連れて行ってくれるのぉ!嬉しいわぁ〜』なんてついて行くやついないのにね…。」
真希ちゃんなら、私の気持ちを理解してくれると思っていた。
「でしょ!?本当に意味がわからない!!誰が連絡先を教えるもんですかっ!」
「西田と同じクラスになった時なんて、文ってばハブられていたようなもんだったからねー。」
「ホントあの1年間は地獄だったよ…。」
幸いな事に偶然、同じ施設の子達がいたので味方になってくれたが、西田くんの圧力によりクラスのほとんどの人から嫌がらせをされたり、無視をされていた。
「よく頑張った!偉い偉い!」
そう言うと真希ちゃんは優しく頭を撫でてくれた。
「真希ちゃん大好きぃー!」
「私だって文が大好きだよー!」
二人で絆を確かめ合うと再度乾杯をしてビールを飲み干した。
真希ちゃんは誰にでも優しくて、皆んなのお姉さん的存在であったので、私は何かあるといつも真希ちゃんに相談をして頼っていた。
「それで…、社食にあの西田がいたわけね…。」
同じ公立高校に通っていたので、西田くんの私に対する態度や行いを知っていた。
距離が近いという理由から同じ施設から他にも何人か通っていたのだが、悪態をつく相手は何故かいつも私ひとりにしぼられていた。
彼の態度は誰から見ても酷い時があって、真希ちゃんから施設のスタッフさんに相談をしてくれたりもしたのだが、西田くんの態度は一時的に収まるだけで根本的な解決にはならなかった。
「しかも、西田くんってば帰りに食事に誘ってきたのよっ!ほんと意味わからない!!」
ビールで怒りを流し込む。
「…たしかに。あんな事されて『わぁ〜、お食事連れて行ってくれるのぉ!嬉しいわぁ〜』なんてついて行くやついないのにね…。」
真希ちゃんなら、私の気持ちを理解してくれると思っていた。
「でしょ!?本当に意味がわからない!!誰が連絡先を教えるもんですかっ!」
「西田と同じクラスになった時なんて、文ってばハブられていたようなもんだったからねー。」
「ホントあの1年間は地獄だったよ…。」
幸いな事に偶然、同じ施設の子達がいたので味方になってくれたが、西田くんの圧力によりクラスのほとんどの人から嫌がらせをされたり、無視をされていた。
「よく頑張った!偉い偉い!」
そう言うと真希ちゃんは優しく頭を撫でてくれた。
「真希ちゃん大好きぃー!」
「私だって文が大好きだよー!」
二人で絆を確かめ合うと再度乾杯をしてビールを飲み干した。