大変恐縮ではありますが、イケメン執事様と同居させていただいております。
──……先日聖司くんとお父さんに会いに行った日から、調子が悪い。

今まで聖司くんにどのように接してたのか思い出せない。

聖司くんが私の髪を整え終えて、道具を片付け始めたので私はそそくさと立ち上がる。


「…あ、お待ちください」


聖司くんが何かに気づいて私に手を伸ばした。


「!」


シルクの白手袋が、スル、と私の両頬を包んだ。

そして聖司くんは私の顔をまじまじと見始める。


!?

ち、ちっか…!!


「……目、少し充血してる?」


聖司くんが真剣に私の目を見つめるので、顔が熱くなる。

こころなしか聖司くんの頬も熱ってるように見える。

てか聖司くん、不意打ちのタメ語、やめて…!


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