隣の席の不良に恋をした
『4人班で役割決めて決まったら隣の人とおしゃべりでもして仲良くなっとけー』

東雲さんとも話さないとだよね。緊張する!

「役割どうする?」
『私班長だけはやだ笑』
『俺もやだな〜めんどくさい。優斗は?』
ナイス!班員の1人が東雲さんに声をかけてくれた。
この子は東雲さんとすごく仲がいい訳ではなさそうだけれど誰とでも話せちゃうタイプだから助かった。

寝てたのに起こして大丈夫かな、?とも思ったが、普通に起きてくれたので寝起きが悪くて殴られたり、起こらたりしたらどうしようかという不安は無駄だったようだ。


『班長はやだ。めんどくせぇ』

ですよね。申し訳ないけど東雲さんがやるわけないって思ってた。

「じゃあ私やるよ」

『ん、ありがと』
『愛梨ちゃんありがとう!』
『愛梨ありがとな!』

1番最初にお礼を言ってくれたのは東雲さんだった。ほかの班員よりちょっと素っ気ないお礼だけど、しっかり気持ちはこもっていた。


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