たまは、俺の猫でしょ?
勝ち誇ったような響くんの顔。
..................もうなにも言えません。
「えんりょ、しておきます」
「まっ、遠慮されなくても.........ね?」
響くんはそう言って笑うと、
私のおでこに温もりを落とした。
「きょっ、響、くんっ‼︎」
くちびるじゃなかったのに............
激しく動揺してしまった。
そんな私を抑えるかのように。
「たま、俺はね。今の見た目とか関係なしに、ずっとたまが、たまだけが好きだよ。
俺にドキドキしたり、猫みたいにツンデレなところも含めて全部」
優しくぎゅっとしながら響くんはそう言った。