たまは、俺の猫でしょ?
「.........ふっ、」
私が真剣にぶつけたのに、笑う響くんの声。
「なんでっ、笑う...............の?」
これで馬鹿にされてたら最悪な訳で。
「猫も、ちゃんと嫉妬するんだな?って」
しっ、嫉妬............気づいてなかった.........
「っ、響くんは、どうせ嫉妬しない、」
どうせ私ばっかなんだ.........そう思うと苦しい。
「俺がいつ、嫉妬しないって?」
「えっ、だって.........」
「たまが、告白されるたび、嫉妬してる」
そう言うと顔を隠すかのように、
私の首筋に顔を埋めた響くん。
「.........っ、や」
「嫌?違うでしょ、」
首筋に走った痛みがあって思わず声を上げてしまったのに。
「たまは、俺の猫でしょ?」
そう言って響くんは微笑んだ。
これからも、私は響くんの猫ですっ‼︎
fin.