【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
第22話
「王国よりお前に隣国のオリヴィエ・ブランジェ第二王子との婚約の要請が出た」
そう言われて私は思考が停止しました。
婚約……?
「急に決まったことでな、この国の貿易業が近年業績が悪化しておる。そこで海に面していて貿易業で利益をあげている隣国との絆をより深めるために今回の婚約が要請された」
つまり、世に言う政略結婚という感じですね。
お父さまは終始申し訳なさそうにお話をさて、私は首を振って笑顔で聞き届けます。
「もし決まれば花嫁修業も兼ねて、明後日に隣国に旅立つことになる」
明後日……なんと急なんでしょう。
「一応王国はお前の意思も尊重したいからと一日猶予を設けてくださっている。明日まで考えてくれるか?」
私は深くお辞儀をすると退室をしようとドアノブに手をかけましたところで、お父さまに呼び止められました。
「ローゼ」
「(?)」
「無理はしなくていい。自分の生きたいようにしなさい」
「(はい、ありがとうございます)」
もう一度会釈をすると、私は自分の部屋へと向かいました。
そう言われて私は思考が停止しました。
婚約……?
「急に決まったことでな、この国の貿易業が近年業績が悪化しておる。そこで海に面していて貿易業で利益をあげている隣国との絆をより深めるために今回の婚約が要請された」
つまり、世に言う政略結婚という感じですね。
お父さまは終始申し訳なさそうにお話をさて、私は首を振って笑顔で聞き届けます。
「もし決まれば花嫁修業も兼ねて、明後日に隣国に旅立つことになる」
明後日……なんと急なんでしょう。
「一応王国はお前の意思も尊重したいからと一日猶予を設けてくださっている。明日まで考えてくれるか?」
私は深くお辞儀をすると退室をしようとドアノブに手をかけましたところで、お父さまに呼び止められました。
「ローゼ」
「(?)」
「無理はしなくていい。自分の生きたいようにしなさい」
「(はい、ありがとうございます)」
もう一度会釈をすると、私は自分の部屋へと向かいました。