【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
エピローグ
婚約解消宣言後、私はお兄さまとお父さまとまたヴィルフェルト家のお屋敷へと戻ってきました。
クリスタさんたちは大層驚いていらっしゃいましたが、また一緒に過ごせることを喜んでくださいました。
私が声を発した時は、仰天して転びそうなほどに驚いてくださり、そして抱きしめてくださいました。
そして数日後、私はお兄さまとお部屋で一緒にアフタヌーンティーをして楽しんでおりました。
「もう声はすっかりいいのかい?」
「はい、お医者さまに見ていただいても問題ないとのことでした」
「そうか、よかったな」
「はいっ!」
今日はベリーティーですね。
少し甘めの香りがお部屋中に漂っていて心地よいです。
「そういえば、カフェのオーナーが新作ができたからよかったら食べに来てほしいっていっていたよ」
「本当ですか?! あそこのケーキは絶品なので、今から楽しみです!」
そんな風にお話していたときにふとお兄さまに借りた本を返していないことを思い出して、席を立ちます。
「お兄さまに返していない本があって、確かこのあたりに……っ!!!!」
クリスタさんたちは大層驚いていらっしゃいましたが、また一緒に過ごせることを喜んでくださいました。
私が声を発した時は、仰天して転びそうなほどに驚いてくださり、そして抱きしめてくださいました。
そして数日後、私はお兄さまとお部屋で一緒にアフタヌーンティーをして楽しんでおりました。
「もう声はすっかりいいのかい?」
「はい、お医者さまに見ていただいても問題ないとのことでした」
「そうか、よかったな」
「はいっ!」
今日はベリーティーですね。
少し甘めの香りがお部屋中に漂っていて心地よいです。
「そういえば、カフェのオーナーが新作ができたからよかったら食べに来てほしいっていっていたよ」
「本当ですか?! あそこのケーキは絶品なので、今から楽しみです!」
そんな風にお話していたときにふとお兄さまに借りた本を返していないことを思い出して、席を立ちます。
「お兄さまに返していない本があって、確かこのあたりに……っ!!!!」