【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
「お嬢様っ! 何をなさっているのですか?!」
私は雑巾がけを示したくて部屋の床を手でずしゃーっと拭く動きをしてみます。
部屋中を走り回る私をメイドさんは慌てて止めて、私の手についた埃を払ってくださいます。
「お嬢様、そんな汚いことダメです! 綺麗な手が汚れてしまいます!」
私の手は黒くなっていて、でもいつも修道院で掃除するよりも綺麗な手でした。
たぶんこのお部屋はどなたかが毎日ピカピカにお掃除なさっているのだと思います。
私は掃除がしたいということを伝えたくて、メイドさんをじっとみながら何度も雑巾で拭く動きを見せました。
「もしかして、お掃除するものが欲しいのですか?」
「(はいっ!!)」
やっと伝わったことで嬉しくてうんうんと激しく頷いてしまいます。
私は雑巾がけを示したくて部屋の床を手でずしゃーっと拭く動きをしてみます。
部屋中を走り回る私をメイドさんは慌てて止めて、私の手についた埃を払ってくださいます。
「お嬢様、そんな汚いことダメです! 綺麗な手が汚れてしまいます!」
私の手は黒くなっていて、でもいつも修道院で掃除するよりも綺麗な手でした。
たぶんこのお部屋はどなたかが毎日ピカピカにお掃除なさっているのだと思います。
私は掃除がしたいということを伝えたくて、メイドさんをじっとみながら何度も雑巾で拭く動きを見せました。
「もしかして、お掃除するものが欲しいのですか?」
「(はいっ!!)」
やっと伝わったことで嬉しくてうんうんと激しく頷いてしまいます。