【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
いつも最後にくる甘いものの時間になったら、今日は公爵さまがお話を始めました。
「ローゼマリー、そろそろマナーの勉強をしようか」
「(マナー?)」
私は首をかしげてきょとんとしてしまいます。
「父上っ! まだローゼマリーはうちに来たばかりで気持ちが追いついていないのではないでしょうか。もう少しあとでも……」
「いいや、うちの娘になったからには厳しくいかせてもらう。お前のときもアデリナが厳しくしていたではないか」
「母上は私を後継ぎとして育てていましたし。ですが、ローゼマリーの場合とはまた違います」
「大丈夫だ、もうエリーに頼んでおいた。明日には来るだろう」
「エリザベートさんにですか?!」
そのエリザベートさんという方はどんな方なのでしょうか?
でも確かにこのお屋敷の人間になったからには、みなさまに迷惑をかけないようにしっかりマナーを身につけなければなりませんね。
私は席を立って、私のためを思ってくださるラルスさまの手を握ってお礼のお辞儀をすると、公爵さまのほうを向いて深く深くお辞儀をしました。
「ローゼマリー、そろそろマナーの勉強をしようか」
「(マナー?)」
私は首をかしげてきょとんとしてしまいます。
「父上っ! まだローゼマリーはうちに来たばかりで気持ちが追いついていないのではないでしょうか。もう少しあとでも……」
「いいや、うちの娘になったからには厳しくいかせてもらう。お前のときもアデリナが厳しくしていたではないか」
「母上は私を後継ぎとして育てていましたし。ですが、ローゼマリーの場合とはまた違います」
「大丈夫だ、もうエリーに頼んでおいた。明日には来るだろう」
「エリザベートさんにですか?!」
そのエリザベートさんという方はどんな方なのでしょうか?
でも確かにこのお屋敷の人間になったからには、みなさまに迷惑をかけないようにしっかりマナーを身につけなければなりませんね。
私は席を立って、私のためを思ってくださるラルスさまの手を握ってお礼のお辞儀をすると、公爵さまのほうを向いて深く深くお辞儀をしました。