【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
第7話
う~ん、これはここで……このカードはこれですね!
「惜しいですね! 最後の文字はこれです」
「(ふんふん)」
ランチが終わった後、いつものように文字の読み書き練習をしていたのですが、また間違えてしまいました。
クリスタさんは「大丈夫ですよ」と優しい声で慰めてくださいます。
私は正しい文字のカードを机に置きなおして、口を広げて形だけ言葉を言ってみます。毎回この瞬間に、今日は声が出るんじゃないか、なんて思うんですが、出ません。
ラルスさまがお仕事で忙しい時や私だけで練習するときは、クリスタさんがついて見てくれます。
あれ、そういえば今日はラルスさま遅いですね。今日もやはりお仕事が忙しいのでしょうか。
そう思っていた時に、ノックの音と共にラルスさまが入ってきました。
「惜しいですね! 最後の文字はこれです」
「(ふんふん)」
ランチが終わった後、いつものように文字の読み書き練習をしていたのですが、また間違えてしまいました。
クリスタさんは「大丈夫ですよ」と優しい声で慰めてくださいます。
私は正しい文字のカードを机に置きなおして、口を広げて形だけ言葉を言ってみます。毎回この瞬間に、今日は声が出るんじゃないか、なんて思うんですが、出ません。
ラルスさまがお仕事で忙しい時や私だけで練習するときは、クリスタさんがついて見てくれます。
あれ、そういえば今日はラルスさま遅いですね。今日もやはりお仕事が忙しいのでしょうか。
そう思っていた時に、ノックの音と共にラルスさまが入ってきました。