【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
第1話
「おそらく火事の影響でしょうね」
お医者さんのような方は、私の身体を診察しながらそうおっしゃいました。
私はどうやら修道院でおこった火事で煙を多く吸ってしまい、声が出なくなってしまったようです。
確かに身体の痛みよりも喉の痛みや呼吸の苦しさが、私の身体を蝕んでいるように思いました。
診察が終わったあと、公爵さまはお仕事があるからと部屋をあとにされました。
部屋の中に残ったラルスさまは、ベッドの横にあった椅子に腰かけると、優しい面持ちで私に声をかけます。
「怖かっただろう、もう安心だからね」
私が安心するようにか、私に目線を合わせて話してくださいます。
すると、ラルス様は机の引き出しからレターセットとペンを用意して、私に差し出しました。
お医者さんのような方は、私の身体を診察しながらそうおっしゃいました。
私はどうやら修道院でおこった火事で煙を多く吸ってしまい、声が出なくなってしまったようです。
確かに身体の痛みよりも喉の痛みや呼吸の苦しさが、私の身体を蝕んでいるように思いました。
診察が終わったあと、公爵さまはお仕事があるからと部屋をあとにされました。
部屋の中に残ったラルスさまは、ベッドの横にあった椅子に腰かけると、優しい面持ちで私に声をかけます。
「怖かっただろう、もう安心だからね」
私が安心するようにか、私に目線を合わせて話してくださいます。
すると、ラルス様は机の引き出しからレターセットとペンを用意して、私に差し出しました。