【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
第14話
パーティー会場へ来た時とは違い、雨がとても降っていて走っている私の目に容赦なく雫が入り込みます。
ドレスも雨を吸って、もう走れないほど重くなってきて。
クリスタさんに可愛く整えてもらった髪もぐしゃぐしゃに乱れてしまいました。
「──っ!!」
走ったときに飛んだ泥が目に入り、痛くて目を押さえました。
視界がゆがんで目の中がごろごろします。
そんなときに教会が目に入って私はその礼拝堂に駆け込みました。
とても厳かな雰囲気を醸し出すそこは、そとの雨の音が聞こえなくて別世界のようでした。
奥へ奥へと歩いていきながらポタポタと雫の落ちる音が、礼拝堂のシンとした静かな空間に響き渡ります。
私はなんとか目に入った泥を落とそうと、雨の雫で少し拭いました。
なんとか目の前が見えるようになりましたが、少しまだ痛みが残ります。
それにしてもここはなんだか修道院に似ていて落ち着きます。
ドレスも雨を吸って、もう走れないほど重くなってきて。
クリスタさんに可愛く整えてもらった髪もぐしゃぐしゃに乱れてしまいました。
「──っ!!」
走ったときに飛んだ泥が目に入り、痛くて目を押さえました。
視界がゆがんで目の中がごろごろします。
そんなときに教会が目に入って私はその礼拝堂に駆け込みました。
とても厳かな雰囲気を醸し出すそこは、そとの雨の音が聞こえなくて別世界のようでした。
奥へ奥へと歩いていきながらポタポタと雫の落ちる音が、礼拝堂のシンとした静かな空間に響き渡ります。
私はなんとか目に入った泥を落とそうと、雨の雫で少し拭いました。
なんとか目の前が見えるようになりましたが、少しまだ痛みが残ります。
それにしてもここはなんだか修道院に似ていて落ち着きます。