崖っぷち告白大作戦⁉︎〜彼氏と後輩に裏切られたら、何故か上司に寵愛されました〜
 で、結局――。

「やぁんっ、(じん)く、んの……嘘、つきぃ……!」

 慣れた手つきで着ていたものを全部はぎ取られて、浴室に移動するなりシャワーに打たれながらゆるゆると背後から尽に胸をもてあそばれて、非難の声を上げた天莉(あまり)だ。

「嘘? ……俺は嘘なんてついてないと思うけど」

 下から持ち上げるように天莉のふわふわなマシュマロバストの感触を楽しみながら、尽が背後から耳孔へふぅーっと吐息を吹きかけてくる。

「ひゃ、ぁ、んっ」

 濡れた耳に吹き付ける吐息と、大好きな尽のバリトンボイスに、天莉はゾクリと快感に身体を震わせた。

「だって……へ、んなことっ、しないって……」

「変なことはしてないよ? むしろ新婚の俺たちにとって、夫婦の営みは大切なことじゃない?」

 チュッと耳たぶを吸い上げると同時に、ツンと立ち上がった胸の先端を両方とも一緒のタイミングでキュッとこねられた天莉は、ビクッと身体を跳ねさせた。

「やぁ、……ぁんっ」

 風呂場での行為は声が響くから、ベッドよりも羞恥心(しゅうちしん)を掻き立てられて、天莉は余り得意じゃない。

 なのに尽は逆にそんな天莉の反応を見るのが好きみたいで、ことある毎に浴室で行為に及ぼうとするのだ。

「ねぇ、天莉。分かるかな? ここも可愛く膨らんできてる」

 いつの間に下に降りたのか、今まで乳房をもてあそんでいた右手が、天莉の足の(あわい)に隠された薄い茂みを掻き分けて、敏感な花芽をトントンと指の腹で優しくノックするから。

「あっ、……そ、こは……ダメぇっ。尽く、っ……んっ」

 倒れ込むようにすぐ目の前のミラーに手を付いて、天莉はたまらないみたいに吐息を乱した。
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