言の花箱~交響詩片~

微来

遥かな時間に埋もれ
生きて行く人々は
叶わない夢を
それでも追い求める

灰色だらけの町並みに
軽く溜め息つきながら
遠く連なる未来は
今も色をなくしてないと
そっと呟いたあなたの横顔に
偽りはなかった

殺伐としたこの世界に
ただ一人を信じていたい
それがあなただから
私は信じたい
微かな光に照らされた
小さな夢を
二人で過ごす
春色の未来を
そう
あなたとのすべてを
いつまでも…
< 6 / 30 >

この作品をシェア

pagetop