排他的に支配しろ

「なはは、すっごいビクビクしてる。気持ちよくなっちゃったか」

「わからな、と、止まらなくて……」

「ん、止めたげる」



　しゅる……ローブの紐が解かれた。



「ゃ……っ？　な、なんで」


　
　締め付けが緩む。大きく開いた胸元を守ろうとした手を、春日さんに制される。

　あ……見え、ちゃう。



「ずーっとドクドクしてんの、心臓だと思ってるでしょ」

「ちが、うんですか……？」

「違うかもね～」



　じゃあ、一体どこ……。

　疑問は、中に入り込んだ熱によってどこかへ飛んだ。

　ローブにある隙間という隙間からわたしをまさぐってくる。

　大事なところは隠れているけれど、見た目だけ。時折、自分が出したとは思いたくない声が吐息と一緒に漏れた。

　乱れたわたしが、春日さんの瞳に全て映されている。



「ここ？」

「やぁっ……、ま、ってくだ、」

「うん、ここね」

「きたない、です……っ」

「りんが気持ちいいならいーの」



　誰にも、自分でさえよく触れたことのない場所を重点的に刺激される。

　痙攣は治まるどころか増している。

　本当に止まるの……っ？