ダイヤモンドのような恋

高校はじまる。



それから3日後…。




今日は月曜日だ。


今日からついに、
ついについに!


私も優子も高校デビュー!!


ぃぇいっ!!!

自然とテンションも上がる。





優子と一緒に登校。




大好きな優子も、


まだ慣れない
新しい匂いのする制服も、


道に溢れる同じ新入生達も、


元気な緑色に
色付いてきた草や木も、


薄桃色の
カーテンのような桜の木も、


何もかも全てが
キラキラ輝いて見える!






あぁ、始まるんだ…高校。


どうしてても何してても
心からワクワクする。

なんだかもぅ
抑えられないくらいに
胸がドキドキする。




こぅいぅのを「青春」っていうのかな…!?




空だって何だって
飛べちゃいそぅな気分だよ。








初めての授業。

…って言っても
総合学習や学活という名の
自己紹介や
教科書と手紙の配布だった。



私のクラスは1年D組。

担任は、
優子がカッコイイと言っていた
あの社会の先生だった!

名前は、西野 智(ニシノ サトル)。
28歳なんだって。


「なんでも相談に乗るぞ〜!
 なんか困った事あったら
 生活指導の担当でもある
 この俺に、聞きに来いよ!」


なんて言っちゃって、
先生好きの子が
どんどん増えちゃってるよぉ?
いいのか、西野っち!

ニックネーム決定♪



なんだかすっごく楽しくなりそぅな予感…!








でも…



あの先輩には…
会えなかった……。


当たり前、かな…。


ずっと教室にいたし、
帰る時間だって違うし…。








…会いたかったな…先輩……。








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