ダイヤモンドのような恋
次の日……。
チャイムよりも
少しだけ早めに来た
西野っちは
早速寄って来ようとする
女子生徒達に
「もぅすぐチャイム鳴るから
もぅ席に付いとけ」と
言い慣れたかのように言って
自分の席に座った。
さすが、慣れてるんだなぁ…。
なんて、
少し感心してしまった。
キーンコーン
カーンコーン…
チャイムが鳴ると西野っちは
少しだけだるそうに
黒板の前に立った。
「はぃ!
初の出席とるぞぉ〜!」
そぅ言って順番に名前を呼んでいく。
「…〜。…よし!
次は…
秋風 沙月(アキカゼ サツキ)!」
「はぃ…。」
私が小さめに答えると
「声が小さぁい」と
文句を付けながら次に進んだ。
「…〜。もっと声出せ〜。
次は……っと、
中山 優子(ナカヤマ ユウコ)!」
「はぃ……。」
「お前も声小さいなぁ〜!
しっかり声出せよぉ〜!」
「はぃ…。」
優子はそのまま
小さめな声で答えていたけど、
どこか嬉しそうな感じがした。
自分が
カッコイイって思ってる人に
話しかけられるのは、
やっぱり嬉しいものなんだ。
男とか女とか、
歳が近いとか遠いとか、
関係ないんだよなぁ…。