ダイヤモンドのような恋


「〜ぃ…!

 …きぃ?

 沙ぁ月ぃ〜??」




優子が私を呼んでいた。



そっか、今は私の部屋で優子と
くつろいでるんだ…。





「ん?ぁ、なぁに??」


もぅ…と少しだけ呟いてから
優子がゆっくり話し始めた。




「ねぇ〜沙月は、
 何部にするつもり??」



「ん〜……そぅだなぁ…、

 ……ぅ〜ん…。」






まだほとんど決めていない。

どの部活がいい?なんて
言われても、
優柔不断な私は
すぐに決められない。





「明日から一週間、
 体験入部させて
 くれるんだって!

 色んなトコまわっても
 いいらしいから、
 私と沙月の気になるトコ
 一緒にまわろっ!?」



「ぅん!!いいよぉ!」






優子はどこに入部するつもり
なんだろぅ…。




優子は運動も好きみたいだし、
おとなしいから
文化部も似合いそぅだ。







「…ねぇ…沙月ぃ……。」





「ん…?」





そっと、ぽつんと呟くよぅに
空を見ながら優子が話す。





「沙月は…、

 何日か経った今もまだ、

 先輩が…好き??」







優子が私に向かって
ふわっと笑った。







なんだか、
いつもと違う気がする……。




優子の笑顔は、
なんだかとても……

ツラそうで、寂しそうだった。






「……ぅん。
 好き……だよ…??」







「会ってないのに??」



「…ぅん。」




「話してないのに??」



「…うん。」




「それでも、好き??」



「…うん…!」





優子がゆっくりと息を吸った。





「そっか…。

 強いね、沙月。」




「え…っ??




優子はこれから
何を話すつもりなんだろぅ…。


私が、強い…って??


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