ダイヤモンドのような恋


次の朝、

優子は元気に登校してきた。




私よりもちょっと
遅かったけど、
いつもとおんなじような
優しい笑顔だ。








高校に入って
まだ1週間なのに、
自主か自立か知らないが

学校には一人で行くように、と

優子のお父さんが
決めたらしい。





優子のお父さんは亭主関白で、
しかも頭が堅いというか、
いちいち几帳面だというか…。



そのくせ自分はというと、
お酒は大好きでよく飲むし、
酔っ払うとちょっとだけ
乱暴になる。

手が出たりとかはしないけど
軽く怒鳴ってみたりする…
…らしい。







でも、

決して悪い人じゃないんだ。

多分優子一人で登校させるのは
優子の自立心を
もっと上げよう…みたいな事
なんだろうし、

むしろ1番
優子を心配しているのは
優子のお父さんだと思う。



前に会った時も
確かにちょっと
堅い人だなって思ったけど、
礼儀正しくて気さく、って
感じな人なんだ。






お父さんがいなくても、
いい人だって事くらい
私にもわかるもん。








とにかくその日を境に
私と優子は
一緒に登校できなくなった。



ちょっぴり寂しいけど、
仲良しだもん!

大丈夫!







こんな調子で
少しずつ変わりながら
毎日が過ぎていくのかなぁ?



高校、3年間で
私はどれだけ
変わるんだろう…??





少しだけ?



それとも、真反対?



全然変わんなかったりして…?




まだまだ心がワクワクするよ。






高校生活、

はじまったんだね…。



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