ダイヤモンドのような恋
「ホンットーに、
増えるんだろうな!?」
「増えるよぉーー!!」
「入んないけどねー!」
「入んないヤツは
誰かに広めろよ!
いいな!?」
「はぁーい!!」
じゃあ…という感じで
西野っちが部員達を集める。
私も含め優子達は
すごく楽しみなようで
目をキラキラと輝かせていた。
部員達は
普段できない西野っちと
戦えるチャンスとあって、
なんだかふわっとしていた。
緊張している人から
嬉しそぅな人まで、
とにかく皆それぞれ
いろんな表情をしている。
どぅいぅルールにするのか
決まったらしく、
選び抜かれた人以外は
体育館の端に別れた。
「悪いな。
さすがに全員は
相手にできねぇよ、俺。
また今度な!」
とその他の部員達に話し、
ちょっとだけ急いで
コートまで走ってきた。
「……よっしゃ、
いくぞぉーっ!!」
「うぃーっす!!」
ピーーッ…と機械音が鳴ると
一斉に選ばれた人達が
西野っちに向かう。
それをひらりひらりと
軽くかわしていく西野っち。
やっぱカッコイイ……。
様になってる……!
かなり素早い動きで
ゴールへ向かう。
まるで風だ、なんて
本気で思ってしまうほど、
しなやかで滑らかな動きだった。
あっという間に
ゴール下にたどり着き、
ガードを振りほどいていく。
目の前に
空間ができたと思った瞬間、
西野っちは
一瞬にして跳び上がった。