ダイヤモンドのような恋








ガダンッ……!



ダンッ、
ダムダムダムダム……。



地面に落ちたボールの音が
体育館内に響き渡る。



私はぽつりと呟いていた。






「は、…はいっ…た……!」





その瞬間、
体育館中が歓声で沸き立った。



「すごぉーーーいぃ!!!」



「西野っちカッコイー!!」



体育館内にはキャーキャーと
黄色い歓声がこだましている。



「どぅもどぅも!」



そぅ言って
ひらひらと手を挙げる
西野っちは、確かにカッコイイ。






負けてしまった事になる
部員達は、
悔しそうに俯いてみたり、
仕方ないかと言うように
苦笑いを浮かべてみたり
している。






……あれ?


優子は…??


なんで
何も喋らないんだろう…?





「ねぇ、優子…?」



近くで膝を折って
座り込んでしまっている
優子の肩に手を置くと、








「……私、

 好きになっちゃった……

 西野っち……。」







真っ直ぐ前を向いたまま、
ぽつんと、でもしっかりと、
優子が確かに呟いた。





「え…?

 ……ええぇ〜っ!??」




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