ダイヤモンドのような恋
「ホントだって…!
んな訳ないって
わかってても、
そんな風に
見えちゃったんだもん…!」
さっきから、
ただくすくすと
笑っているだけの優子が
わかったわかったというように
そのままうなずく。
「もぅ!なんで
そんなに笑ってんの?
優子ぉってば!」
「だ、だって…!
…くすくす……!」
「だって、何!」
なんだかそんなに笑われると
もっと気になってしまう……。
「だってさ、沙月。
それ、恋だよ?」
……
…………
………………こ、い…?
……恋…?
「ぉ、ぁいっ!?
えっ、ぇえーーっっ!!?」
優子が爆笑していた……と、
思う。
こ…、恋!?
…えっ…私…、恋…??
「やったね、沙月!
ドキドキしたんだよね?
もっと
見ていたくなったんだよね?
話してみたい、
誰だろう?、
知りたい…って
思ったんだよね?
それが恋なんだよぉ!」
優子はまるでなんでも知ってるみたいだ。
優子の意見ってなんだかすごく納得してしまうな……。
今まで「好きだと思った人」は
確かにいたけど、
風邪で休んでても
仕方ないかって
思う程度だったし、
引っ越しちゃうって
聞いた時もなぜだか
フツーにバイバイできた。
私…、ホントに
「好き」だったのかな…?
この初めての気持ちが
ホントの
「恋」なんだとしたら……
怖いような…
でも嬉しいような…
楽しみで…
不安だ……。