ダイヤモンドのような恋
「これから楽しみだね!
沙月もその先輩と
仲良くなれる
かもしれないし。」
「ぅ、うん…!」
半分認めて半分わかんないまま返事をした。
「いっぱい恋バナしようね!
沙月ぃ!」
「うん!」
それは嬉しい。
また新しい優子が
知れるんだってワクワクする。
優子はきっと
恋が好きなんだろうなぁ…。
「…あ、じゃぁ
優子が好きな人、
教えてよ。」
「……。」
返事が返って来なくて、
どうしたんだろうと
思った私は、優子を見た。
ちょっと……いや、
かなり驚いた顔をしたまま、
優子はその場で固まっていた。
「優子ぉ〜?」
優子が小さなちぃさな声で
「…恥ずいぃ」と呟いた。
私の話の時は
あんなに盛り上がってたのに
自分の話となると
こんなにも
恥ずかしがるなんて…。
ほっぺも真っ赤。
優子って可愛いな。
私はなんとか優子から聞き出した。
「へぇ〜!
あの隣のクラスにいた
瀬谷 広樹!」
「ちょっ!!
ぃ、言わないでよぉ〜…
沙月ぃ〜…!」
顔が全部真っ赤に
なっちゃった優子は
すっごく可愛いと思うよ?
ホントに女の子らしくて
尊敬しちゃうなぁ…。
私も優子みたいに可愛くなりたいよぉ…。