緑くんに告白されて。

プロローグ





「はぁ。今日で高校最後の夏休みも終わっちゃうのか……」



今は、高校生活最後の夏休み期間中。
今日は、その夏休み最終日。


宿題は滞りなく終わっているけど、まだまだ遊び足りない。



私、岡園 橙乃(おかぞの とうの)は、絶賛2度寝から目を覚ましたところだった。




(とう)?入るよ」



すると、私の部屋のドアが開いた。




(みどり)くんだ……おはよ」


「おはよって……もう昼だけど。そろそろ起きてくれないと俺暇すぎてだめ」



そう言って、私のベッドに潜り込んできた。



彼は、丘園 緑(おかぞの みどり)くん。

マンションがお隣同士で、生まれた時から一緒に居る幼なじみです。



「だからってまた……」



緑くんとは、いつでも0cmの距離感。
これが私たちのあたりまえ。



「いや?」


「嫌じゃないんだけど……暑い」



今はまだ8月末。全然暑い。



「でも離れたくないんだもん。しょうがないよね」
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