緑くんに告白されて。

告白





時刻は19時30分。
花火大会が始まるまで、あと30分。



私は絶賛迷子になっていました。



「あれ、5組の岡園さんじゃない?1人?」
「いつもの番犬くんはいないの?」



彼らとは面識が無いけど、私が5組なのを知っているということは同じ学校の3年生……?かな?



「み、緑くんのこと?」


「ああそうそう。岡園さん可愛いのにさ、話しかけようとするといっつもあいつが怖え顔して睨んでくるんだよな」



み、緑くん……そんなことしてたんだ。
全然知らなかった。



「そうだったんだ……。ごめんね、幼なじみとして代わりに謝ります……」


「別にいいんだけど……案外幼なじみって思ってるの岡園さんだけかもね」



ん?私たちが幼なじみじゃなかったらなんなんだろう……。


緑くんは私のこと幼なじみって思ってないのかな?

幼なじみだって思ってるのは私だけ……?



「まあまあ、その番犬くんもいないわけだし、俺らと一緒に花火見ない?」
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