緑くんに告白されて。
嫉妬
あの告白から少したった頃。
「橙?なんで顔隠してるの?」
「じゃ、じゃないと緑くんがキス……しようとするから!」
緑くんのスキンシップはどんどんエスカレートしていってます。
「嫌なの?」
「好き……な人じゃなきゃやだ」
「俺の事好きになって」
そう言って、また私にキスをしようとする緑くん。
「だめ……だって緑くん……」
よく見ると、私が頑張って拒否しているのを楽しんでいるようにも見える。
「残念……。あ、そうだ。今年も錦祭は俺と一緒に回ってくれる?」
「キス……とかしてこないって約束してくれたら回る」
「わかった。俺たちが暇なの3日目だったよね?楽しみにしてる」
来週は、紅葉学園の文化祭“錦祭”が行われる。
日程は3日間あって、私と緑くんが所属する3年5組は、特進クラス恒例の錦祭リボン伝説劇をする決まりになっている。