緑くんに告白されて。




1日目は、くじ引きの結果私と学級委員長の朱詩 夏(あかし なつ)くんが主役になった。

2日目の主役は、まさかの緑くんと今年の春に転校してきた鶴間 葉夕(つるま はゆ)さんだった。

3日目は、私と緑くんにクラスのお仕事は何も無くて、自由な1日になった。



「俺が橙の相手したかった」


「それはだめ……」


「なんで?」



緑くんの顔を見れない私のことをじーっと見てそう聞いてきた。



「なんか、緑くんが相手だと朱詩くんよりも緊張しちゃう……気がするの」


「あーうん。無理、可愛すぎる」



気づくと、私の視界に写っているのは緑くんの首。

額にひんやりと冷たくて柔らかいものが当たった。



「み、緑くん……今……」


「おでこだからまだセーフ」




そう言ってニヤニヤ笑っていた。
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