緑くんに告白されて。
「わかった。わかったから。落ち着いて、橙」
そう言いながら、私のことを抱きしめる緑くん。
「遅くなってごめんね。大好き、緑くん」
「そんな大好き大好き言われたらキスしちゃうけど、いいの?」
少しの沈黙を経て、私は無言で頷いた。
泣きすぎてビチョビチョな私の顔を擦りながら可愛いと何度も言う緑くん。
もう何回言われたか分からなくなった頃、緑くんはやっと私にキスをした。
学校へ戻る途中、緑くんは私に全部を説明してくれた。
鶴間さんと緑くんがキスをししてしまったことへのモヤモヤは完全に消えた訳では無い。
でも、緑くんが本当に私のことを好きでいてくれることに気づいたからもう大丈夫な気がする。
そうして、文化祭3日目の17時。
リボン伝説の結果発表が体育館で始まった。
「今年もいよいよやって参りました!錦祭恒例、リボン伝説!昨年度の結果は、同じ番号を持った人は2人とも男子でしたが、今でも仲良くしているそうです!」
生徒会の司会担当の人がノリノリで工程を進めていく。