緑くんに告白されて。




「お待たせ致しました。では、発表します!今年のリボン伝説カップルは……103番の2人!」



私……の他に誰かいるんだ。



「緑くん、何番なの?」



私の番号を緑くんに教える前に聞いてみた。



「まさかの103番」


「そっか。他にもう1人、いるんだね」


「橙は?」


「緑くんには秘密」



緑くんが眉間に皺を寄せている間、私は顔がにやけるのを我慢するのに必死だった。



「103のリボンを持っているお2人には後夜祭であがる花火を屋上から2人で見られる特別招待券をプレゼントします!19時から後夜祭が始まるのでそれまでにリボンと交換しに来てください!」




「だって、交換しに行こっか。緑くん」



私がそういった途端に、私の視界が目を瞑った緑くんの顔で埋め尽くされていた。


そして、唇には柔らかい感触。



「我慢できなかった」



やっぱり目立ってしまった私たち。

恥ずかしかったけど、嬉しかったから緑くんには注意しないであげた。
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