緑くんに告白されて。
私もそうだけど、緑くんだって全国常連選手だったし練習にはサボらずきちんと来ていた。
みんなは20時には練習を終えて帰っていたのに、私は学校が閉まる22時まで毎日毎日居残り練習をしていたりして。
その居残り練習には、もちろん緑くんもいた。
かまってはあげられていなかったかもしれないけどずっと一緒にはいた気がする。
「部活中一緒にいても橙に触っていられるわけでもなかったし」
「た、確かに……?」
「家に帰ってからも橙、すぐ寝ちゃうし」
だんだん申し訳なくなってきた……。
「これからはいっぱい構ってあげるので許して下さい……」
なんで私が謝っているんだろうとは思ったけど、緑くんが嬉しそうだからもう何も気にしないことにした。
そんなことを話しているうちに気がつけば花火もクライマックス。
今年の花火は全部緑くんと見ているけど、全部しっかり見るのはクライマックスから。