緑くんに告白されて。
③
初めてのクリスマス
緑くんと付き合ってから早くも3ヶ月が経ちました。
今日は、クリスマス。
2人とも内部進学で紅葉総合学園大学に進学が決定した。
そのお祝いで、緑くんがクリスマスデートに誘ってくれたのだ。
「緑くん……、狭い」
時刻は、朝の7時30分。
10時に緑くんが私を迎えに来てくれる予定だったんだけど、なぜか私と同じベットの中にいた。
「あ、起きた?」
「起きた?じゃなくて……」
「早く橙に会いたくて目覚めてすぐきちゃった」
そう言いながら、私をさらに抱きしめる緑くん。
冬だし、体が温まるのはいいんだけどシングルサイズの私のベットでは少し狭い。
緑くんは背が高いから尚更そう思う。
「じゃあ、一緒に準備する?」
私がそう聞いても緑くんは何も答えてくれない。
「緑くん……?」
たった数秒の間で緑くんはまた夢の中へ行ってしまった。