緑くんに告白されて。
「緑くんのばか……」
とは言いつつ、気がつくと私も眠ってしまった。
目を覚まして、ふと時計を見ると13時を回っていた。
横を見ると、緑くんの姿はなかった。
10時からお出かけの予定だったのに、もう3時間も過ぎていた。
寝起きでボーってしていると、部屋のドアが開いてコーヒーを片手に上裸姿の緑くんが現れた。
髪の毛が濡れているからきっとシャワーを浴びてきたんだろう。
「おはよ、橙」
「おはよ」
付き合ったとはいえ、幼馴染だったことには変わりなく、今更緑くんの上裸姿を見たところでどうも思わなかった。
「もうこんな時間だね」
「たくさん寝ちゃった」
まだ頭がぼーっとする。
「橙、寝癖すごいね。直してあげるからこっち来て」
そう言って強制的に洗面所まで連れて行かれた。