緑くんに告白されて。




緑くんが予約してくれていたディナーを食べ終えて、私たちは公園で開催されていたイルミネーションを見に来た。



「クリスマスといえばやっぱりイルミネーションだね。綺麗……」



緑くんと今では慣れつつある恋人繋ぎをしながら歩いていた。



「橙と2人でクリスマス過ごすのなんか新鮮」


「確かに。いつもお兄ちゃんと翠と4人だったもんね」



私たちにとってのクリスマスは、お兄ちゃんのいつもより豪華な手作り料理を食べて、3人で翠にプレゼントをあげるだけだった。



「橙、手出して」


「手?」



すると手には、ジュエリーの手の平サイズの箱が置かれていた。



「開けてみて」



緑くんに言われた通り、箱を開けると中にはピアスが入っていた。




「これって……」


「クリスマスプレゼント」
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