緑くんに告白されて。




マンションに着くと、緑くんの部屋に連れて行かれた。

緑くんのお父さんはお仕事で出張中。
翠は、私の家でお兄ちゃんとお泊まり。


完全に2人っきり。

家の中に2人きりなんてよくある事なのに、今は何か落ち着かない。



「橙?俺、今から我慢外してもいい?」


我慢を外すって……そういうこと?



「い、いきなりどうしたの?」


「いきなりじゃない。今日の橙、いつもよりも可愛すぎ」



そんなことを言われて、私の頭はショート寸前。



「だめ?」


「……だめ…じゃ……ないけど…」



恥ずかしくて顔が見られないし、きっと顔なんて赤いどころじゃない。



「じゃ、あっち連れて行ってもいい?」



声には出さず頷くと、緑くんに抱き抱えられて優しくベットに下ろされた。



「橙乃初めて?」


「うん……」


「じゃあ優しくしないとね」
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