緑くんに告白されて。




神社は思っていたよりも空いていて、早く終えることができた。



「緑くん、何お願いしたの?」


「橙とこれからもずっと一緒に過ごせますようにって」


「そ、そっか」



嬉しくて嬉しくてしょうがなくて、今の私はとってもニヤニヤしていると思う。



「ねえ橙、来週のお墓参り今年もついてきてくれる?」


「もちろん。私もおばさんに挨拶しないと。緑くんの彼女になりましたって」



緑くんのお母さんが亡くなったのはちょうどこの時期で毎年一緒に行っている。

おじさんと翠は仕事と会社があるから今年は緑くんとは別のひに行くらしい。



「お母さんが亡くなってもう5年も経ったんだね」


「俺、橙がいなかったら今頃どうなってたんだろうってたまに思うよ」



緑くんは根っからのお母さんっ子であの時は、見ていられないくらい憔悴しきっていた。



「ありがとう、橙」


「ううん。私は何もしてないよ」



私たちは、お昼ご飯を食べた後おうちに帰ってお昼寝をした。
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