緑くんに告白されて。
卒業式の帰り道。
私たちは、2人で花火を見たあの場所に来た。
そこには、大きな桜の木があって満開に咲き誇っていた。
「綺麗……」
「ほんとだ」
そう言う緑くんだが、視線の先は桜ではなくなぜか私だった。
「ほら、緑くん。ちゃんと桜見てよ」
「今は、桜よりも橙の制服姿見ておきたいかもって」
今日も緑くんに愛されすぎている気がする。
「ねえ、緑くん。大好きだよ」
「俺は、もう愛になりつつあるけどね」
こんな感じで私たちはいつまでも一緒にいられる気がする。
END