緑くんに告白されて。
④
未来
ー10年後ー
「藍!桃!今日から幼稚舎始まるよー?起きなくていいのかなー?」
「やだ…まだ寝るの……」
藍と桃は私と緑くんの双子の娘たち。
今年で4歳になる。
1人1部屋しっかりあるのに緑くんに似たのか、桃がいつも藍のベットに潜り込んでいるらしい。
毎朝藍を起こしにくると桃もベットの中にいる。
「だめ、起きて」
私の横から寝起きの緑くんが現れた。
寝起きだから寝癖がすごく芸術的。
「おはよ、緑くん」
「うん。おはよう橙」
そうして毎朝かかさず私にキスをしてくる。
「ママととと、またちゅーしてる……」
そう言って先に起きてきたのは藍。
「ととはママのこと大好きだからね」
そう言った緑くんは藍を連れて洗面所へと向かっていった。
そして、問題は桃。
なかなか起きない。
こういう所は私に似てしまったなと思っている。