緑くんに告白されて。
「嬉しいような、嬉しくないような」
かっこいいって言ったのにあんまり嬉しくなさそうな緑くん。
「じゃ、行こっか」
「うん!」
会場までは歩いて10分。
いつもは0cmの距離感の私たちだが、今は1mくらい離れている。
それに、緑くんが一言も喋らない。
話しかけても、うんとか、そうなんだ。とか素っ気ない。
そんなこんなで、気づいたら会場に到着していた。
「とりあえず、なんか食べよっか。夕飯の時間だし」
「うん」
「……緑くん、具合悪い?」
気になりすぎて聞いてしまった。
「そう……見えちゃってた?」
何故か口元を手のひらで隠してそっぽを向く緑くん。
「う、うん……?どうした?」
「橙が毎年可愛いを更新してくるから。そろそろ我慢の限界だな……って思ってたとこ」
が、我慢の限界……?ってなに……?どういうこと……?