緑くんに告白されて。




「嬉しいような、嬉しくないような」


かっこいいって言ったのにあんまり嬉しくなさそうな緑くん。



「じゃ、行こっか」


「うん!」





会場までは歩いて10分。


いつもは0cmの距離感の私たちだが、今は1mくらい離れている。

それに、緑くんが一言も喋らない。

話しかけても、うんとか、そうなんだ。とか素っ気ない。




そんなこんなで、気づいたら会場に到着していた。



「とりあえず、なんか食べよっか。夕飯の時間だし」


「うん」


「……緑くん、具合悪い?」




気になりすぎて聞いてしまった。



「そう……見えちゃってた?」



何故か口元を手のひらで隠してそっぽを向く緑くん。




「う、うん……?どうした?」


「橙が毎年可愛いを更新してくるから。そろそろ我慢の限界だな……って思ってたとこ」



が、我慢の限界……?ってなに……?どういうこと……?
< 8 / 64 >

この作品をシェア

pagetop