クールな君と愛しすぎる僕
僕の秘密
「んん…」

まだ、外が明るくなり始めたばかりの朝。
必ず先に、登羽が目を覚ます。

登羽の朝は、とても早い。

それは、愛してやまない彼女・寧音の写真を撮るためだ。


カシャカシャと、沢山の寧音の寝顔がスマホに収められていく。
そしてスマホだけではない。

もちろんカメラにも、寧音の寝顔が収められていく。


「はぁ…寧音ちゃん、可愛い…可愛すぎ……/////
ダメだ…寧音ちゃんが可愛すぎて、胸が痛くなってきた…」

胸を押さえ、寧音に見惚れていると……

~~~♪
寧音のスマホのアラームが鳴り出した。

「━━━━!!!?」
慌てて、登羽もスマホをサイドテーブルに起き、カメラを隠す。
そして寧音の隣に横になり、寧音を抱き締める。

ゆっくり目を覚ました寧音。

「おはよ!寧音ちゃん!」
「おはよう」

「フフ…眠い?」
「うん」

「ごめんね、僕がまた激しくなっちゃったから…」
シュンと落ち込んだ“フリを”する。

「ううん。
…………起きなきゃ…!」
そんな登羽の頭をゆっくり撫でて、起き上がろうとする。

「あ、寧音ちゃん!」
起き上がろうとする寧音を引き戻し、抱き締める。

「登羽、離して。起きなきゃ」
「やだー!もう少し、ゴロゴロイチャイチャしよー?」

「でも、仕事遅れちゃう」

「うー
じゃあ、五分だけ!
五分間だけ、チューさせて?」

「………」
「お願い!五分だけ!」

「……じゃあ、五分だけ」

「フフ…ありがと~
んー、寧音ちゃん好き、好き~」

あっという間に寧音を組み敷いて、何度も口唇にキスを繰り返す。
「ん…好き…好き、好き、好き…
寧音ちゃんも…好きって言って?」

「登羽…好き…」

「フフ…僕も~
好き好き~」

しかし、五分では終わらない。

「ん…登羽…も…やめ……」
「待って、後10回チューするから…」

結局20分間もキス責めを受け、バタバタ準備をする。


「寧音ちゃん、はい!あーん!」

寧音が準備をしている間に、登羽が一口サイズのおにぎりを作って、寧音の口に持っていく。

「あ、ありがとう」
パクッと食べる。
「フフ…どう?」

「美味しい」

「でしょ?
はい!まだ食べておかなきゃ!
あーん!」

結局、食べさせてもらい寧音は仕事に出掛けるのだった。
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