クールな君と愛しすぎる僕
まさか寧音!!?

期待を込めて、スマホを確認する。
しかし━━━━

【はる】

「なんだ…はるか…」

電話に出る、登羽。
「もしもし」

『俺だよ』

「うん」

『どうした?なんか、元気ないな』

「元気ないよ」

『ん?聞かせろよ。俺が何でもしてやるよ?』

「寧音が飲み会で、夜まで会えないの」

『そっか。
じゃあ、俺と飲み会しよ?』

「やだ」

『えー、いいじゃん!たまには付き合ってよ』

「だって寧音の飲み会を監視する予定だから、忙しいの」

『………は?』

「は?って、は?」

『監視って、登羽も一緒に行くの?
でも“夜まで会えない”って言ったよな?』

「一緒ってゆーか、バレないようにストーカーするの」

『あー、そうゆうこと。
…………って、相変わらずキテるなぁー登羽』

「“夜まで会えない”ってのは、一方的に見ててもそんなの、会ってるって言えないよ。
お互いにお互いを意識して、見つめ合ってそれで初めて“会ってる”ってゆうんだよ?」

『確かにな。
…………じゃあさ。そのストーカー、俺も付き合うよ!
一緒に彼女のいる店で食事しよ?
それならもしバレても、俺に誘われて“たまたま”一緒のとこで食事してたってことにできるだろ?』

「んー、それならいいよ」

『ん。で、何処で食事?』

「あーそれなら━━━━━━━」



寧音に帰りは迎えに行くからと、食事をする店を聞いていたのでそこの店名を伝える。

『へぇー、最近有名のパエリアの店か!』
「知ってるの?」

『あぁ、そりゃあな。この前掃除を頼んできた奴の店だからな』
「ふーん」

『まっ!そこまで人気になる為に、裏で色々あったってことだな(笑)』


そして夕方になり、晴彦と共に店へ向かった。
< 24 / 36 >

この作品をシェア

pagetop