クールな君と愛しすぎる僕
寧音ちゃんとの出逢い
登羽と寧音の出逢いは、8ヶ月程前だ━━━━━━
当時最強を誇っていた晴彦のチームに一目置かれるほどの強さと賢さのあった、登羽。
さらに容姿も整っていて、非の打ち所がない。
そんな登羽は、大学在学中からフリーでデサインの仕事をしていた。
大学卒業後初めての大きな仕事が、寧音が勤めている会社のWebサイトデサインの依頼だった。
登羽のデザインのおかげでかなりの宣伝になり、商品が爆売れ。
その打ち上げに、登羽が呼ばれたのだ。
夏だったのもあり、BBQに誘われた登羽。
めんどくさくはあったが、今後の仕事の為にも顔だけでもだそうと思い向かった。
「辰沼さーん!」
「辰沼さんだ!」
「こっちです!」
あっという間に、女性達に囲まれた登羽。
そして甲斐甲斐しく、女性が世話をしてくる。
「辰沼さん、恋人いらっしゃるんですかぁー?」
「いません」
「そうなんだぁー」
「じゃあ、立候補していいですかぁ?(笑)」
「そんな…僕なんかには勿体ないですよ?(笑)」
あぁ…ウザい!ウザい!ウザい!ウザい!ウザい!
こいつ等、消えてくれないかな……!
晴彦に言って、族のおもちゃにさせようかな?
必死に笑顔を崩さないようにして、心の中で毒づいていると……………
「━━━━━どうぞ?」
「え………」
そこに焼きそばを持ってきたのが、寧音だった━━━━
わ…綺麗な人…………//////
今まで全く目立っていなかった寧音。
ずっと鉄板の前に立ち、肉や野菜等を焼いていたのだ。
それから、登羽の視線は寧音に釘付けになる。
寧音は食事を一口も口にせず、社員の分を焼いてばかりしていた。
「あの人、誰ですか?」
「関水さんです!」
「綺麗な人でしょ?」
「そうですね」
「あー、辰沼さんまで関水さんに惚れたの~?」
「でも関水さん、美人でスッゴく真面目で仕事もてきぱきしてるけど、ほとんど笑わないし、一緒にいておもしろくないですよ?
クールって言えば聞こえはいいけど、淡々としててなんか言い方が冷たいんですよね~
ウチの他の部署の社員にお付き合いしてた人がいるんですが、おもしろくない女って言ってました」
「は?」
(何言ってんの?
おもしろくないのは、お前等でしょ!!?)
笑わないんじゃない。
笑えないんだ。きっと……
おもしろくない奴等ばかりで。
どうしてかわからないが、寧音の気持ちがわかったのだ。
僕なら、笑わせることができる。
いや……笑わせて、笑顔が見たい。
登羽は、そんな風に思いながら寧音を見つめていた。
当時最強を誇っていた晴彦のチームに一目置かれるほどの強さと賢さのあった、登羽。
さらに容姿も整っていて、非の打ち所がない。
そんな登羽は、大学在学中からフリーでデサインの仕事をしていた。
大学卒業後初めての大きな仕事が、寧音が勤めている会社のWebサイトデサインの依頼だった。
登羽のデザインのおかげでかなりの宣伝になり、商品が爆売れ。
その打ち上げに、登羽が呼ばれたのだ。
夏だったのもあり、BBQに誘われた登羽。
めんどくさくはあったが、今後の仕事の為にも顔だけでもだそうと思い向かった。
「辰沼さーん!」
「辰沼さんだ!」
「こっちです!」
あっという間に、女性達に囲まれた登羽。
そして甲斐甲斐しく、女性が世話をしてくる。
「辰沼さん、恋人いらっしゃるんですかぁー?」
「いません」
「そうなんだぁー」
「じゃあ、立候補していいですかぁ?(笑)」
「そんな…僕なんかには勿体ないですよ?(笑)」
あぁ…ウザい!ウザい!ウザい!ウザい!ウザい!
こいつ等、消えてくれないかな……!
晴彦に言って、族のおもちゃにさせようかな?
必死に笑顔を崩さないようにして、心の中で毒づいていると……………
「━━━━━どうぞ?」
「え………」
そこに焼きそばを持ってきたのが、寧音だった━━━━
わ…綺麗な人…………//////
今まで全く目立っていなかった寧音。
ずっと鉄板の前に立ち、肉や野菜等を焼いていたのだ。
それから、登羽の視線は寧音に釘付けになる。
寧音は食事を一口も口にせず、社員の分を焼いてばかりしていた。
「あの人、誰ですか?」
「関水さんです!」
「綺麗な人でしょ?」
「そうですね」
「あー、辰沼さんまで関水さんに惚れたの~?」
「でも関水さん、美人でスッゴく真面目で仕事もてきぱきしてるけど、ほとんど笑わないし、一緒にいておもしろくないですよ?
クールって言えば聞こえはいいけど、淡々としててなんか言い方が冷たいんですよね~
ウチの他の部署の社員にお付き合いしてた人がいるんですが、おもしろくない女って言ってました」
「は?」
(何言ってんの?
おもしろくないのは、お前等でしょ!!?)
笑わないんじゃない。
笑えないんだ。きっと……
おもしろくない奴等ばかりで。
どうしてかわからないが、寧音の気持ちがわかったのだ。
僕なら、笑わせることができる。
いや……笑わせて、笑顔が見たい。
登羽は、そんな風に思いながら寧音を見つめていた。